「お前も大人になったらわかる」って言われたなぁ。


多分、子育て世代(特に就学前ー小学校低学年)だったら、

多くの人が1回は見たり、聞いたりしたことがある、

絵本作家ヨシタケシンスケさんの本。


日常の「あるある」がものの見事に表現されていて、

そしてその表現がなんとなく「ニヤッ」てしちゃう感じが

なんともくすぐったくなる本、と私は思っています。


さて、日経DUALでこんな記事があったので、

その中で私が引っかかったことをシェアしますね。

ヨシタケシンスケ 絵本で親と子の本音をつなぐ:日経DUAL【新連載スタート!】生きる上で大事な価値観や本音を、親子で肩肘張らずに話せるきっかけを絵本で作りたい


ヨシタケさんは、『子どもの頃に好きだったこと、

見たかったこと、知りたかったことの答えを描くこと』を

大切にされているとのこと。


これはものすごい才能だなぁと感じました。


「お前も大人になったらわかる」って言われたこと、あるなぁ。


新生姜に味噌をつけて食べているお父さんに「美味しい?」と聞いて、

一口もらって辛さに悶絶した時。


セロリを爆食いしているお母さんに「新鮮なら大丈夫よ」と言われて、

サラダに入れられて吐きそうになった時。


一生懸命守った門限をある時電車の遅延で破ってしまった時に

お母さんに盛大に玄関で「はぁーーーーーーーーっ」

とため息を吐かれた時。


「お前も大人になったらわかるよ」と言われたが、

わかりたくもない。とも思ったのを情景とともによく覚えています。


おかげさまで、先に書いた3つについては、その意味が

大人になったらわかったのですが

(新生姜、セロリ大好き。心配しますよね、女の子だもの)


いまだにわかりたくもないし、わからないでいいや、と思ったことがあります。



私、小学校の低学年の時に、

近くにマクドナルドができて(世代がバレますな)、

お母さんにお金をもらって、ハンバーガーを買いに行ったことがありました。



元々身体が小さいので、多分幼稚園とか一年生に見られたのか、

カウンターに立つお姉さんに「何が食べたいのかな?わかるかな?」と

言われたのに、めちゃくちゃ腹がたったのを覚えています。


「なぜ!?私にそんな赤ちゃんことばを使う?!客ですが?」と。


列に並んでいる間、きちんと「ピクルス抜き、カラシ抜き」と言わなきゃ

と、気合を入れていた自分。

あの日のカウンター越しに見えるメニューまで関係ないのに、覚えている。



自分なりに大人になろうとしていた瞬間、

出鼻を挫かれた感じ。

そう、子供は子供なりにプライドがあるのです。



結局、「はい、大丈夫です。ピクルスとカラシを抜いてハンバーガーください」

と言ったのを覚えています。

そこで「なぜ!?赤ちゃんことばを使うの?!」

とは言わなかった・言えなかった笑。



あれから数十年。


振り返って、今は、就学前の子供たちを対象に北欧デンマークの小学生準備プログラム

(https://www.sfomini.jp)を提供する側になっていたりします。


そこで私のこの経験が思い切り反映されています。


「子どもは一人の人間であり、きちんと扱われたいと思うことがある」と。


だからこそ、フラットな対話と思考で子供たちと向き合っています。


あ、ちなみにマクドナルドのお姉さんは全く悪くありません。

スマイルを売っていたのであり、親切心だろうな、と思うからです。

ただ、子供を子供扱いするな、と思う子供もいるということ。


「お前も子供になったらわかる」って言いたかったんですかね、私。

北欧デンマーク式就学前教育プログラム SFOmini

私たちは幸福度ランキングで常に3位以内を誇る北欧デンマークの就学前教育プログラムSFOmini(エスエフオーミニ)を日本で初めてデンマークからお届けに参りました。 お子様が笑顔で育つあいだに、よりクリエイティブに、より自分らしくコミュニケーションがとれるようになるためのプログラムがまっています。ぜひ、一度体験してください。