デンマークの先生たちから教わったこと
私がデンマークで学生をしていた時のこと、2人の先生に教わった言葉があります。
「折れた腕より、折れた心」
これは、幼稚園の先生の言葉です。「木登りして、落っこちれば腕を折るかもしれないけれど、それでも、自分で危ない基準がわかるようになる。大人になってからその基準がわからないで、心がポッキリ折れてしまう方が問題なのよ」
なんでも挑戦する前に答えを教えてしまったり、危険だからと挑戦する機会を奪うことで、自分の「できること」「できないこと」の判断をつけられないまま大人になった後に失敗して心が折れてしまうことの方が問題であると学びました。
「自分を大切にするから、相手を大切にできる」
これは、私がデンマークで過ごした学院長からの言葉です。「自分を犠牲にして、相手を大切にする、というよりも、まずかけがえのない自分であること、存在価値を認識すれば、目の前の相手だって同じように存在価値があるとわかる。自分の意見も大切にして欲しいから、相手の意見も大切に聞く。それが対話のスタートだよ」
とかく、人より人よりの競争がメインの社会において、自分の存在価値を自分で認められることの大切さを学びました。
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